気候変動は気温・降水量変化などを通し水利用に大きな影響を及ぼすと考えられています。左側の2枚の図は1990と2050年における単位面積あたりの水需要を示したもので、中国やインド・ヨーロッパで水需要が高まることが予測されています。右側の3枚の図は3つの異なった大循環モデル (CCC, ECHAM4, CCSR/NIES)によって計算された将来の気象データをもとに流出解析を行い、2050〜2059年の10年間の平均流出量から、1980〜1989年の平均流出量を引いて、気象変動による増減をカラーで示したものです。用いる大循環モデルによって結果が異なりますが、アマゾン流域南部では平均流量が100mm/y以上減少し、逆にインドや南アジア地域においては増加しています。これらの情報から将来の水ストレスについて検討することができます。