内藤研究室の研究紹介


研究課題


1. エコロジカルライフスタイルの評価と環境調和型社会の創造

 環境調和型社会を実現する上では、ハードウェア、ソフトウェア、ハートウェアが密接に関連している。そこでまず、21世紀に向けての目標像を可能な限り明確に描き、次に、社会・経済的機構、都市・交通構造、ライフスタイル、生産とエネルギーシステムの全てをこの目標に向けて統合するシナリオを作成する。ここで、設定された概念のフレームワークは、本研究における他の全ての研究テーマの位置づけや役割を示すものである。

2. エコインフラ施設の計画と管理

 都市・地域の排水と廃棄物管理は、持続社会を創造するためにはいま改めて再検討が必要である。そこで、各種排水、廃棄物管理システム代替案を、地球環境負荷、エネルギー消費、コストといった主要評価軸に基づいて評価し、その最適計画・管理の方法を見出そうとしている。

3. 環境調和型住宅地づくりのための土地利用計画

 緑地と水系は、居住地域における環境調和性の重要な要素である。その適正量と配置は、所与気候条件、社会・経済状況の下で決まる。そこで景観、生物多様性、エネルギー消費の3つの主要基準に基づく評価尺度を設定し、いくつかの実地域で最適配置を試算しようとしている。いずれこれら3つの個別の基準は、居住環境の質を表すために包括的に指標に統合されることになるだろう。

4. 環境情報システム

 地球環境の保全と管理研究のためには、環境に関する包括的で信頼性の高い情報を効果的に使用することが不可欠である。このプロジェクトの目的は、そのための環境監視、遠隔計測、モデル化、データベース、さらに人工知能を含めた環境情報システムを確立することである。