放射能環境動態分野

放射能環境動態分野(工藤研究室)



研究室スタッフ

  • 工藤 章 教授、 工学博士
  • 藤川 陽子 助教授、 工学博士
  • 佐々木 隆之 助手、 工学博士
  • 窪田 卓見 助手、 工学博士

  • 研究内容リスト


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    研究室の概要

     本研究分野では、核燃料サイクルのダウンストリームから放出される放射性物質の環境動態を研究しています。特に、高レベル放射性廃棄物深地層処分場の環境安全評価の基礎データ収集が、重点課題となっています。また、放射能は微量重金属の1種であるという観点から、より広く環境を見るために、各種有害重金属(水俣湾の水銀等)の環境動態研究も、並行して実施しています。  日本は、電力供給の3割を原子力発電に頼る原子力大国です。原子力発電を行うと、 必然的に長半減期の放射性核種を多量に含む廃棄物(高レベル放射性廃棄物)が発生します。我が国では、そのような廃棄物を地下数百メートル以上の地層に最終処分することになっていますが、長寿命の放射能の処分ですから、例えば10万年、100万年先の未来まで、処分場とその周辺の地層が十分に放射能の移行を抑止する性能を有しているかどうか(バリア性能が十分かどうか)を、国民の前に明らかにする必要があります。現在、国や大学、電力会社の関係機関で研究開発が進められていますが、当分野では、特にプルトニウムに代表されるアクチニド系列元素の環境動態と、放射性廃棄物処分の環境条件に影響するような地球規模気候変動に関する研究を推進しています。